税務調査の時によく起こる問題

 

しっかりと準備をして、いざ臨んだ税務調査当日に予測していなかった問題が起こる事は良くあります。

準備万端のはずが思わぬ結果になり、がっかりするだけでなく、高額の税が追徴されかねません。

こうした残念な事態を避ける為にも、税務調査時に良く起こる問題を把握しておく事は重要です。よく発生するのは主に下記の2つの問題です。

 

■税務調査官への不適切な対応

税務調査に向けて書類や記録をしっかり準備する事はとても重要です。しかし調査時に税務調査官へ不適切な対応をする事で、思わぬ結果になりかねません。

不適切な対応の一つは、調査官を燃え上がらせてしまうパターンです。

確かに、税務調査を受ける会社側にとって、税務調査や調査官の存在は百害あって一利無と言っても過言ではありません。それが時として、調査官への応対に表れてしまいます。冷淡な態度や挑発的な態度、好戦的な態度などです。こうした態度が調査官のプライドに火をつけ、税務調査がより長く、細かく、徹底的に行われる事になりかねません。

 

別の不適切な対応は、調査官を逆撫でしないよう気を遣う余り、態度をコロコロ変えてしまうケースです。

調査官の質問に対しても回答をコロコロ変えていては、調査官から信用の置けない会社とみなされかねません。結果として取引先への反面調査が実施され、取引先へも迷惑をかけ、信用を失ってしまう事にもなりかねません。従って調査官へは協力的な態度で接し、自信を持って堂々と応対すると良いでしょう。

 

■税理士が頼りにならない

会社側としては、税理士は会社を守り擁護し弁護してくれるものと思っている方も多いことでしょう。しかし調査が実際に行われると、税務署や調査官の言いなりになる税理士が多くいます。やる気の欠如、気弱さ、知識・交渉技術の不足等、原因はそれぞれ異なります。いずれにしても税理士が全く頼りにならなかったというケースは少なくありません。中には税務調査に立ち会う事すらしない税理士もいるようです。

上述のようなケースが起こると、税理士の存在そのものに疑問を抱いてしまうかもしれませんね。仕事を依頼している意味がありません。優秀な税理士へ仕事を依頼する事は、とても重要と言えます。優秀な税理士は問題点を予測しつつ対応策を講じ、税務署・調査官との交渉を行ってくれる、非常に信頼のおける存在なのです。

 

■まとめ

税務調査時には、調査官へ不適切な対応が大きな問題になりかねません。調査官へは協力的に自信をもって接し、調査を円滑に行って頂くようにしましょう。そして税理士が調査官の言いなりになってしまうパターンもあります。税務調査時は税理士の腕の見せ所とも言われています。会社側に立って対応・交渉してくれる、優秀な税理士を顧問税理士にするように致しましょう。

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